組織・環境委員会主催で「fromネグロスセミナー」を開催しました

 11月25日に、熊本青年会館にて、APLA(あぷら)の野川未央さんを講師にお迎えして、「fromネグロスセミナー」を開催し、民衆交易品が誕生した背景や現地の人々の様子について、幅広く語っていただきました。
 きっかけは1985年、ネグロス島で飢餓が発生し、10万人もの子どもたちが命の危機にさらされたことでした。砂糖の価格が暴落し、砂糖を売る利益より作る方がコストがかかると農園主が農場を閉鎖。するとその農場で1日中働いてわずかな賃金で生計を立てていた砂糖労働者たちは仕事を失い、食べる物に事欠くようになってしまったのです。当時の生協で街頭カンパを呼びかけると目標を大幅に超える募金があったそうです。緊急支援から半年、ネグロスの砂糖労働者からの「魚ではなく、魚を取る網が必要だ!」との言葉に、自立できる農業・砂糖が売れなくて飢餓が発生したのだから砂糖を買おう!と民衆交易がスタートしました。それがネグロスで伝統的に作られていた黒砂糖「マスコバド糖」です。
 1990年には、「子どもに無農薬バナナを食べさせたい」という日本の母親の願いから無農薬栽培のネグロスバナナの本格出荷が始まりました。今も昔も一般栽培のバナナは豊かな森林を切り拓き、農薬を空中散布および労働者が肩に担いで農薬散布、環境や人体にも良くない影響を与え続けています。
 「安いモノにはワケがある」野川さんが何回も言われていた言葉です。チョコレートの原料のカカオの原産国では、児童労働が問題となっています。学校にも行けず、農薬散布や刃物を使ってのカカオの収穫は、病気やケガと隣り合わせです。「児童労働のないカカオで作ったチョコレートがほしい」との組合員の声と、自然と共に安心・安全な暮らしと自立を願うパプアの先住民族の希望から、パプアの無農薬栽培のカカオを使ったチョコレートが誕生しました。
 民衆交易品として、他にもエコシュリンプやパレスチナオリーブオイル、東ティモールのコーヒーがあります。エビは抗生物質を使用しなくても粗放養殖で1m2あたり3尾というのびのびとした環境で水草を食べて元気に育ちます。一般的には大量生産で、抗生物質もあたりまえのように使用されています。
 「安いモノにはワケがある」その言葉を日常の色々なものに当てはめて考えた時、普段見ているものは表皮だけだったことに気付かされました。安い安いと喜んで買っている商品の向こう側に辛い思いをしている労働者が居るかもしれません。私たちは選んで買うことができます。そのことを野川さんは気付かせてくれました。実りある講演をありがとうございました。
 
 
          組織・環境委員会 竹下美沙子さんより寄稿

 





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