グリーンコープ生協くまもと主催で、「ムザヒル校長先生をお招きしてのファイバーリサイクル学習会」を開催しました

 10月25日(木)の10時30分より、熊本市南区の「アスパル富合」において、グリーンコープ生協くまもと主催で、「ムザヒル校長先生をお招きしてのファイバーリサイクル学習会」を開催しました。参加対象は、組合員、未組合員、職員、ワーカーズでした。
 今回の学習会では、パキスタンより来日された「アル・カイールアカデミー」校長のムハマッド・ムザヒルさん、事務局のカユームさん、「NPO法人日本ファイバーリサイクル連帯協議会」理事長の依知川守さん、福岡市にある「ファイバーリサイクルセンター 」センター長の清水清子さんをお招きし、「ファイバーリサイクル運動」の目的である、「国境を越えた子育て支援」、「生活困窮者の就労支援」、「衣類のリユース・リサイクル」の意義について学ぶことができました。
 八木県央西地域理事長による司会進行の元、高濱理事長が開会挨拶を行いました。

 

 

 

 その後、ムザヒル校長、カユームさん、依知川さんの講演に入り、パキスタンや「アル・カイールアカデミー」の現状について、写真を交えながらお話を聞くことができました。依知川さんは通訳をしてくださいながら、ご自身が体験されたこと、感じられたことも話してくださいました。
 清水さんの講演では、「ファイバーリサイクルセンター」や「焙煎工房はこまめ屋」での就労訓練の様子や現状を聞くことができました。

 

 以下、聞き取った内容です。


■「アル・カイールアカデミー」校長のムザヒルさん、「NPO法人日本ファイバーリサイクル連帯協議会」理事長の依知川さんのお話より■
 現在、「アル・カイールアカデミー」は本校と分校の計7校で約4,500名の子どもたちが通っています。
 「アル・カイールアカデミー」のあるカラチ市は、宗教的にも政治的にも様々なグループがあり、学校経営も大変でした。また、パキスタンは、ムスリム(イスラム教)の方が一番多いのですが、「アル・カイールアカデミー」は他宗教同士(ヒンドゥー教やキリスト教)が一緒に学び、交わることができる貴重な場となっています。
 「アル・カイールアカデミー」の分校(キャンパス供砲蓮▲乾澆僚菠場内にある学校で、実際に4,000人もの人々が生活している地域です。この地域では、焼却したゴミの中から使えるもの(銅、鉄、ガラスなどの有価物)を拾い集めて生活しているものの、行政上は人が住んでいないことになっている地域のため電気や水道が通じておらず、衛生環境も悪いです。
 キャンパス靴任蓮韓国のハンサリム生協によるソーラーパネルが設置され、地下水をくみ上げ、ろ過した安全な水が飲めるようになってきました。
 2014年にグリーンコープ組合員による緊急カンパで設置された発電機は学校運営において大活躍していますが、発電量や燃料費の観点からソーラーシステムへの移行を検討しています。現在、グリーンコープ組合員支援のソーラーパネルも設置準備中です。

 

■「アル・カイールアカデミー」事務局のカユームさんのお話より■
 アル・カイールアカデミーに届いた衣類コンテナは、現地の古着商が買い取り、彼らの倉庫に搬入されます。搬入の作業は、現地の労働者の仕事にもなっています。
 学校の運営費のためにも、今後もっとパキスタンでの衣料販売事業を大きくしていく必要があります。そのため、マーケットを学び、理解して、いずれは自分たちの衣類保管用の倉庫を構えていきたいと考えています。

 

  

 

■「ファイバーリサイクルセンター 」センター長の清水さんのお話より■
 働く意味を見出し、自分が役に立つ人間であることを確認することで、元気になっていかれる方を多く見ています。そうすると、社会に出て、働く意欲が湧きます。
 作業中、何回同じことを聞かれても「また同じことを聞いて!」と言わないようにすることや、本人の状況に合わせた支援や配慮をしています。
 「ファイバーリサイクルセンター」ではお互いに助け合って作業をしていますが、作業内容が性に合わなかったり、対人関係で馴染めない人もたくさんいます。
 「ファイバーリサイクルセンター」では欠勤しがちだった人が、現在、「焙煎工房はこまめ屋」で活き活きと働いています。ひきこもり気味だった彼に、「はこまめ屋」の仕事はとても合っていたようです。彼は、この仕事を機にコーヒーに興味を持ったようで、淹れ方も素晴らしく、味も絶品です!

 

 

 

■質疑応答■
Q.何に一番困っていますか?日本で何ができますか?
A.(ムザヒル校長):すべての子どもが教育受けることができたら、社会は大きく変わります。皆さんと私たちが協力して、教育活動を行っていくことが大切です。
 私は今、とても希望を感じています。今までと同様にファイバーの活動を続けていただくことが一番です。緊急時、日本に相談したい時はまたお願いします。緊急でお願いしたソーラーパネルは、とても有り難いです。
 (依知川さん):必要なものはないか、こちらから彼らに尋ねなければ、彼らの方からお願いしてくることはなかなかありません。こちらから尋ねて初めてわかることも、たくさんあります。

 

Q.熊本地震の際に、ランドセルは子どもの机としても活用できたという話をききました。パキスタンでもランドセルは活用できるのではないかと思いますが、どうでしょうか?
A.(依知川さん):ランドセルに関しては、JFSA(NPO法人日本ファイバーリサイクル連帯協議会)にも時々お尋ねがありますが、パキスタンで一般的でないため、販売するのは難しいかな?と思います。今現地では、韓国の学生が使っているような小バックのようなものが人気です。

 

 

Q.グリーンコープといえば有機農業であり、就労支援につなげることができますが、このような支援の方法は考えられないでしょうか?
A.(ムザヒル校長):古着を販売し、子どもたちが学校に行けるよう支援することが、最終的に就労支援につながっていきます。今まで色々チャレンジしましたが、行き着いた先が学校でした。学校では、国語(州の言葉)、宗教、一般的な必須科目を教えているが、人格形成するための要素を含めて教えています。学校から帰った子が、教わったことを親に伝えることが、家族へも伝わっていくことになります。学校は長い付き合いとなるため、親とも信頼関係ができ、地域が変わっていっているのを感じます。
 今、学校では、クリケットが人気です。とくに女の子がとても元気です!子どもたちはピクニックも大好きで、学校を大切に思ってくれています。子どもたちをピクニックに連れて行ってあげるためにも運営費がとても必要ですね!今、改めて思いましたが、頑張らなくちゃ!
 開校から31年経て、思い返すと、地域にもとても大きな変化を感じています。大学に進学する子どもが出てきましたし、子どもたちの意識が「誰かにもらう」ばかりでなく、「差し上げる」感覚になってきています。

 

 

 質疑応答の後、ワーカーズ染谷さんより三里木「ゆう*あいショップ」の紹介と衣類受け入れの案内がありました。「いよいよ1月19日(土)に『にこにこ三里木』内の『ゆう*あいショップ』がリニューアルオープンします。『ゆう*あいショップ』では、お客様の目に留まるよう店内をレイアウトし、トータルコーディネートできるようにしています。未組合員も来店されており、ファイバーリサイクルの申込みができることを案内しています」とのことでした。
 

 最後に竹内県央東地域理事長が閉会挨拶を行い、学習会を締めくくりました。

 

 講演会場の外では、ファイバイーリサイクルコーナーや「はこまめ屋」のコーヒー試飲と販売コーナーが設けられ、大賑わいでした。ロビーには、コーヒーのいい香りが漂い、試飲した方たちが香りやおいしさに感動し、購入されていく様子も見ることができました。

 

   

 

■参加者の感想■
・子どもの教育や社会を変えたいという想いをとても感じて、ファイバーリサイクルがより身近に感じました。
・運営されている方の話を聴けたのは、とても貴重でした。

 

 

 

 






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