「2018年度福祉活動組合員基金助成団体報告会〜わたしの100円❤みんなの福祉(しあわせ)〜」を開催しました

 2月19日(火)くまもと森都心プラザにて、一般財団法人グリーンコープ生協くまもと福祉活動組合員基金理事会とグリーンコープ生協くまもとの共催で、「2018年福祉活動組合員基金度助成団体報告会〜わたしの100円❤みんなの福祉(しあわせ)〜」を開催しました。参加者は209名でした。
 まず、基金運用委員が、基金の概要や助成審査の様子など、組合員が拠出した大切な100円の活かし方を責任を持って検討したことを報告しました。続いて、基金の助成を受けた地域団体や生協・社会福祉法人グリーンコープ・ワーカーズが、それぞれの活動や事業についての紹介や、基金をどのように活用したかなど、資料や画像を用いて報告し、「組合員みんなの100円」が地域福祉の広がりに役立てられたことを伝えました。
 報告会終了後、会場ロビーに、地域助成団体の皆さんがそれぞれの活動の様子などについてアピールされる展示ブースを設けました。多数の参加者がブースに立ち寄り、助成団体の方のお話を伺ったり、パンフレットなどの資料を受け取って興味深そうに見入ったりと、助成団体の方との貴重な交流の場となりました。

 

<開会挨拶>

一般財団法人グリーンコープ生協くまもと福祉活動組合員基金理事会 代表理事 矍誓蕾討気

 「毎年開催しているこの報告会ですが、組合員が毎月拠出している100円がどのように活用されているのか、『皆さんの100円を活動や事業にこのように使いました』と報告していただける助成団体の皆さんと、拠出した組合員とが出会うことができる貴重な場となっています。しかし、2月は活動組合員にとっては地域組合員総会開催の時期となっています。せっかくの皆さんからの100円がどのように活かされたのか、1人でも多くの組合員に聞いていただきたいと、今後どのような報告会を開催したらよいか皆さんで考えていくことができたらと思っています。
 『住んでいる町を住みたい町に』と始まったのが福祉です。皆さんの100円が今年度どのように活用されたのか、しっかり聞いていただいて、地区や地域の方に伝えていただけたらと思います」

 

<基金運用委員会報告>
基金の概要(基金運用委員会 委員長 三島美枝さん)

 「福祉活動組合員基金とは、『誰もが安心して暮らせる地域づくり』を目指して、グリーンコープの組合員皆さんで支えあう仕組みです。組合員一人ひとりが毎月100円を拠出し財源としています。福祉活動組合員基金は、赤ちゃんからお年寄りまで、住みなれたところで生活ができるように、高齢者への支援や障がいのある方の支援、また子育て支援など『グリーンコープ生協くまもとの地域福祉活動』と『組合員が地域で取り組まれている福祉の取り組み』を応援します。
 運用委員は組合員の代表として、申請された団体、活動に敬意を払いながら、活動内容、運営、基金の使途、その効果など多方面から検討を重ね判断しています。生協・社会福祉法人グリーンコープ・ワーカーズ関係や、地域団体、どの審査においても組合員の感性を大切にするため、幅広い年齢層、様々な経験や立場を持つ運用委員の存在が不可欠です。運用委員は、地区委員と公募の委員とで構成されています。今年度の委員は13名です。定数は22名で、まだまだ枠があります。皆さんも基金運用委員になりませんか」

 

地域団体の助成検討の様子について(基金運用委員より)

 「地域団体は、昨年度同様少なく7団体より申請がありました。運用委員会のルールとして、視察や面談直後に感想や意見を出してはいけないことになっています。人の意見に左右されず、自分の意見をしっかりまとめるためです。その分、その後の判断をする場で意見を出し合います。今年度は意見交換後、全員一致の判断となりましたが、これには驚きました。初めて委員を経験する人も多かったのですが、皆さん活発に意見や感想を出し合いました。また、遠くから通ってくる委員も多い中、視察や面談にも時間をやりくりし、多くの委員が参加できました。視察や面談は、申請書にはない生の言葉や、活動されている様子を知るための大切な機会です。全ての委員が真剣に、責任を持って取り組んでいることが伺えました。
 助成を希望された団体は子どもや障がい児(者)に関わる団体が多く、グリーンコープの福祉の理念が浸透していることが伺えました。「自分だけ、我が家だけが幸せであればいい」のではなく、「皆に幸せになってほしい」と望む方々の活動を応援したいと思います。運用委員は、審査をすることが第1の役割ですが、今日の報告会などの場でグリーンコープの福祉の広がりを伝え、多くの方に知っていただきたいと思っています」

 

生協・社会福祉法人グリーンコープ・ワーカーズ関係の面談・助成審査の様子について(基金運用委員より)

 「今年度は、前期・後期合わせて16項目について面談・審査を行いました。申請書をもとにした面談では、グリーンコープの掲げる地域福祉を様々な形で実現させるべく日々尽力している各団体の熱い思いを伺うことができました。助成金の活用内容で難しい専門用語があれば一つひとつ噛み砕いて理解を深めたり、地域福祉との明確なつながりが見えない時には率直な疑問を投げかけたり、各団体と直接言葉を交わすことでより正確な審査へとつなぐことができました。審査では、運用委員それぞれの視点から活発な意見交換が行われました。そうして、組合員の思いをのせた大切な基金が、より有意義に活用されるよう基金理事会へ意見を届けました。
 今年度は新たに『にこにこ三里木』が開設され、また1つグリーンコープの夢がカタチになりました。熊本地震を経て資材の高騰など様々な苦難があったことと察しますが、本当に素晴らしい施設が完成し嬉しく思います。また、昨年度開園した『麻生田げんきの森保育園』と、長年にわたり多くの親子が足を運んでいる『子育てひろば 元気館しみず』へは、基金運用委員で視察を行いました。限られた空間を最大限に活用し、明るくのびのびとした保育環境に感動しました。子どもたちを愛するワーカーズさんの思いも心に響きました。改めて、グリーンコープの福祉の豊かさと基金の意義を学びました」

 

<生協、社福、ワーカーズ関係報告>
三里木社福建設施設に伴う資産除去損失および解体費用について(グリーンコープ生協くまもと 常務理事 金嵶廟さん)

 「福祉センター三里木は、地域に向かって高齢者に向けた色々なサービスを組み合わせた、くまもとで初めての施設です。在宅で困難な場合には20床ある有料老人ホームで終のすみかとしても過ごしていただけます。その場所は、旧くまもと生協の土地と建物でしたが、グリーンコープ生協くまもと誕生を機にセンターが統合されたため、空いたままになっていました。グリーンコープの拠点にしたいと検討を続けていましたが、熊本地震の発生などもあり予定通りに進捗できず、ようやく今年の1月19日に生協の施設も完成し、トータルで『にこにこ三里木』が完成しました。そのため、元々あった配送センターの建物を解体する必要があり、解体する資産はグリーンコープが所有しておりましたので、その解体費用と、建物自体に資産価値があったため償却分の負担については、生協として基金に助成申請しました」

 

ゆう*あいショップ三里木2017年度運営費用について (レインボー理事長 石原嘉美さん)

 「1月の『にこにこ三里木』オープンに際しましては、関係者の皆さんにこの場をお借りしてお礼申し上げます。キープ受け取り曜日を増やし、新規組合員を増やすことにより、ファイバーの受け取りも更に増やし、売り上げ増につなげたいと思います。くまもとの拠点として頑張っていきます」

 

子育てサポートセンター2018年度運営費用等について (子育てサポートセンターぺぺぺぺらん 椎葉信子さん)

 「県内にある3つの子育てサポートワーズによる、子育てひろばを含む子育てサポートセンターの運営費として助成金を活用させていただきます。助け合う横のつながりを大切に、ワーカーズだからできるきめ細かな内容でサービスを提供しています。これからも笑顔を忘れず、地域の子育て支援に頑張っていきます」

 

その他の項目について (基金運用委員より)

◇ワーカーズ・コレクティブ「食育の会わくわく」:2017年度子ども料理教室開催に伴う費用と会の運営費用
◇一般社団法人グリーンワークスFP「円縁」:2017年度運営費用
◇らくらく家計簿クラブ:2016年度・2017年度運営費用
◇子育てサークル:2016年度・2017年度運営費用
◇地域たすけあい・絆「とんぼ」:2018年度運営費用
◇グリーンコープ・スイートカフェ・まーぶる:2017年度運営費用
◇地域本部助成枠
・県北地域本部:2017年度子育て講演会・発達障がい学習会の費用・ゆるりの家荒尾でのサロン用の机、椅子等購入費用
・県央東地域本部:2017年度「戦争に行った方のお話を聞く会」・子育て講演会の費用
・県央西地域本部:2017年度子育て講演会の費用
・県南地域本部:2017年「生笑一座」公演会の費用
◇福祉センター三里木建設に係る借入金2018年度利息
◇労働協同組合たすけあいワーカーズひとつ:ワーカーズ人材育成費用
◇子育て支援ワーカーズくまもと連絡会:ワーカーズ人材育成費用

 

<地域助成団体報告>

田んぼカフェ

 

 「玉名市石貫地域のコミュニティカフェ。地域の拠点となるよう、また、子どもたちの居場所となるようにと運営しています。他団体とも協力し、日本ミツバチの保全活動にも取り組んでいます。基金は、子どもたちの体験活動の費用などに活用させていただきました。小さな活動なので維持することも難しいですが、助成を受けることで活動が続けられることを本当に感謝しています」

 

■一般社団法人 Arts and Sports for Everyone

 

 「障がいのある人もない人も、一緒になって日常的な活動の中で芸術や音楽を楽しもう、と結成した団体です。各地の集いの場へ出向いて、『ボッチャ』という誰もが気軽に楽しめるスポーツの体験会などを行っています。活動の様子やイベント情報などを発信できるよう、ホームページを開設していますが、基金の助成によりホームページをリニューアルすることができました。2020年には東京パラリンピックを控えていますので、活動をより深めたいと思っています」

 

放課後等デイサービスさくらんぼ

 

「学校に就業している障がい児や、障がい者が、放課後や長期休業日などに通って過ごす施設です。学校や家庭ではできない発達支援を行っています。大津町には7箇所の施設があり、『さくらんぼ』は定員10人で、近隣の子どもたちが通っています。調理体験などを通し、体験を積むことでいずれ社会の一員としての自立を目指すための支援を行っています。また、トランポリンで体力の向上も図っています。今年は、助成金を活用して子どもたちに良い体験を提供することができました」

 

コドラボ
 子どもたち一人ひとりが自分らしく過ごせるよう、自ら遊び、思いを自らの力で作り出すことができるようにと活動されています。東日本大震災後に熊本に移住されたご夫妻が中心となって活動されています。昨年から宇城市に拠点を移され、天草から熊本市内まで幅広い地域にお住まいの親子の方に呼びかけ、定期的にワークショップなどを開催されています。助成を受けたことで、様々な分野の講師を招いてワークショップを開催するなど、より良いサポートができたと大変喜ばれています。

 

NPO法人 ガット

 

 「活動場所は、御幸笛田にあるガットの事務所や、各イベント会場です。学校図書館に関する支援事業として、『子どもたちをすこやかに育てたい』との思いで、熊本県内全域にて図書館のリニューアルや本の読み聞かせの会などを行い、本の大切さについても伝えています。声を出して読むことが大切と考え、講師を招いた朗読教室も開催しました。また、子どもの学習・文化などに関連する支援事業を行っています。助成を受け、更に幅広く活発に活動することができ感謝しています」

 

人吉コミュニティー事務局にじのおと

 

 「子育てしやすい環境づくりを目的に集まった、子育て中のママたちのグループです。人吉キープ&ショップでの親子食堂『おしゃべり食堂』や、おむつなし育児サークル『まんまるおつきさま』を開催。その他、親子で参加できる講座やイベント等を開催しています。助成を受け、これまで各自で持ち寄っていた消耗品や備品などを購入することができ、初めての方にも勧めやすくなりました。活動の幅を広げることができ、行政からもイベントの依頼があっています。今後、私たちのコミュニティを『学びの場』としてもっと多くの方に活用してもらえるよう、伝えていきたいと思います」

 

熊本県認定登録養育里親

 「里子であるA子さんが使う居室のリフォームを行い、その費用を助成していただきました。私たちは『養育里親』なので、里子の居室のリフォーム費用を助成する国の制度はありません。里子の受け入れ義務がない『養育里親』が、その制度を悪用しリフォームだけをして子どもを受け入れない人が現れる可能性があるためと思われます。この点に関しては、グリーンコープさんも最も心配しておられる点だと思います。
 様々な事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが、今現在、全国に45,000人程います。そのうちの2割くらいの子どもたちが里親家庭で暮らしています。里親には種類があります。『養育里親』は、子どもが18歳になるまで我が家に迎えて養育します。戸籍上の親子になる養子縁組ではありません。『養子縁組里親』は、原則6歳までの子を特別養子縁組を前提として預かり、養子縁組が成立するまでは里親として養育します。『専門里親』一定の条件を満たした養育里親の中から特別な教育、研修を受けて認定される里親です。被虐待児、障がい児など特別なケアを必要とする子どもたちを預かります。『親族里親』3親等内の親族が実親に代わって養育することです。
 私たちには実子がいません。もともと仕事の関係で夫婦とも児童養護施設とのお付き合いがあり、何か自分にできることはないかと考えるようになりました。そんなとき、施設の壁に貼ってあった『里親になりませんか』いうポスターを見ました。そこから夫婦で、里親になることについて真剣に考え始めました。
 A子さんは今、保育士になろうとしています。自分と同じように、社会的擁護の元にある子どもたちを支えたいそうです。大喧嘩の末に『こんなところに居たくない』と言われ、児童相談所まで送って行ったこともあります。その時は、児童相談所では、私たちのところへ帰りたいと言われてびっくりしました。夜中に出て行くのではないかと思い、玄関のそばの部屋で眠れない夜を過ごしたこともありました。里親であることは決して楽ではないと思います。1人の成長過程にある人間との真剣勝負です。彼女は目覚しい、期待以上の成長をしてくれました。成長を見られることは本当に素晴らしい経験です。私たちはやみつきになりました。そして目標ができました。今後、数年後をめどにファミリーホームの開設を目指したいと思います。この度は、本当にありがとうございました。大切な基金を決して無駄にはいたしません」

 

<閉会挨拶>

基金運用委員会 委員長 三島美枝さん

 「皆さんの報告の様子から、助成団体の皆さんは本当に基金に感謝されていらっしゃることが伝わってきました。これからも組合員として、地域の一員として、皆さんを支えると共に私たちも皆さんの活動に参加できたらと思い、今後も活動していきます。また、今日の報告を参加された皆さん一人ひとりが受けとめ、現在開催している地域組合員総会や、今後の取り組みなどで今日のことを報告し、共有していただくことで、1人でも多くの人に活動を知っていただきたいと思います」​

 

<参加者の感想>
・子育てサークルでの取り組みなど、地域の色々な活動について聞き、私たちにも何かできることがあるのではないかと思う機会となりました。地域にどんどん広がっていってほしいと思いました。里親の問題は大変だとは思いますが、虐待も問題になっているし、多くの方に知ってもらい、取り組みが定着していって欲しいと思いました。
・報告会には、初めて参加しました。皆さんとても熱心に聞かれていて、福祉について関心のある方々が、関心のある方へと伝える会なのだろうと感じました。福祉活動組合員基金で助成を受けた団体にとっても、その後の広がりや繋がりなどが期待できる良い取り組みだと思いました。

 

<ロビー展示の様子>

 

 

 

 

 

 

 

 

 






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