県央東地域本部環境活動委員会主催で、2019年度せっけんメーカー学習会「地球にやさしいナチュラルクリーニング〜せっけんライフはハッピーライフ〜」を開催しました

 6月7日(金)、県央東地域本部環境活動委員会主催で、2019年度せっけんメーカー学習会「地球にやさしいナチュラルクリーニング〜せっけんライフはハッピーライフ〜」を、講師に玉の肌石鹸蝓平生融圈砲了尾亜由美さんをお招きし、男女共同参画センターはあもにいに於いて開催しました。(参加人数:72人)

 

  

 

 竹内地域理事長から、「毎日せっけんでお洗濯されていることと思います。今日は、せっけんでの洗い物について、ちょっとしたコツなど教えていただけるので、楽しんで聞いて役立ててください」との開会挨拶の後、環境活動委員たちによる紙芝居「しずくちゃんとすいてきくんの冒険」がありました。

 

  

 

 学習会は、配布された資料に基づいて行われました。

 

  

 

 冒頭で、ミヨシ・玉の肌グループで作られているグリーンコープ商品の紹介から、せっけんの歴史を話されました。
 続いて、せっけんの成り立ちや原料の説明、せっけんの作り方を学びました。
 ・紀元前3,000〜5,000年には誕生していた。長い歴史があるので、安全性を証明していると言える。
 ・せっけんとは、酸(動物性油脂)とアルカリ(灰)が反応してできる。
 ・ミヨシ石鹸の原料の油…牛脂、パームの実や種、なたね、大豆
 ・油を分解すると、脂肪酸とグリセリンに分かれる。その脂肪酸にアルカリである水酸化ナトリウムを足すと脂肪酸ナトリウム(粉せっけんや固形せっけん)になり、水酸化カリウムを足すと脂肪酸カリウム(液体せっけん)になる。

 

 次に、合成洗剤について、誕生から、せっけんとの違いや界面活性剤について説明されました。
 ・約80年前(第一次世界大戦時)に誕生。石炭や石油を原料としたアルキルベンゼンスルホン酸(ABS)という合成の界面活性剤が開発された。それが改良されたのが連鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)。合成界面活性剤は原料によって無数に開発して作ることができるが、歴史が浅いため環境や人体に対して安全性は不明。
 ・せっけんと合成洗剤の違いは、界面活性剤の種類。(成分表に記載してある脂肪酸ナトリウム(または脂肪酸カリウム)か連鎖アルキルベンゼンスルホン酸かで見分ける)
 ・界面活性剤とは、界面(水と油を混合した際の境目)を、なくす(活性させる)ことができるもの。

 

 わかりやすく表であらわされた「せっけんと合成洗剤の特徴」について印象的だったのが、「せっけんは1日で水と二酸化炭素に戻る」という点でした。
 ただし、せっけんのデメリットという視点でみると、使用してみて感じる共通した悩み…“せっけんカス”問題が浮き彫りになりました。
 ・せっけんカス=せっけん+水道水の中のカルシウム
 ・水道水にせっけんを溶かすと白濁するが、蒸留水だと無色透明のまま。
 ・水の硬度が高いと泡立たない。
 ・せっけんカスは黄ばみや匂いの原因になる。

 

 しかし、ちゃんと対処法を教えていただきました。
 \濯物を詰め込みすぎない。
  衣類が洗濯機の中で泳ぐ程度(7分目)で満水位が理想。
  粉せっけんは、予め水に溶かしておく。(冬場は液体せっけんに変えるのも手)
 ▲エン酸リンスを使う。
  すすぎの際に弱い酸を入れると、せっけんのアルカリ成分が中和され、衣類はふんわり仕上がり、黄ばみや匂いの解消になる。また、洗濯槽の黒カビ防止にもなる。目安は、クエン酸を約10倍の水で溶かして10〜20ml(おちょこ1杯程度)入れる。入れすぎるとギシギシするので、調節する。
 せっけんの量を増やす。
  洗濯機に入れたせっけんは、およそ3分の1がせっけんカスになってしまうが、3分の1で汚れを落とし(衣類から剥がす)、残りの3分の1でせっけんカスや汚れを水中に分散して、衣類への付着を防止している。実験の結果、せっけんの量が多いほど汚れ落ちは良かった。

 

 会場内がどよめくほど納得できた「汚れの落ちるしくみ」については、目から鱗が落ちた思いでした。また、「つけおき洗いできれいに!」でおっしゃった「最近のお洗濯は、『汚れたから洗う』から『着たから洗う』に変化してきました」に、深く頷く参加者もいました。
 ・「洗う」とは「汚れを水の中に移す」こと。つまり…
  ,擦辰韻鵑領未少ない → 汚れを包み込めない
  ⊃紊領未少ない → 包み込んだ汚れの逃げ場がない
  洗濯物の詰め込みすぎ → 隠れ家ができて溶け残る
  この3つに注意すれば、必ずせっけんの良さが実感できる。

 

 洗い方や使い方のコツを、テーマ別で教えていただきました。
 ・液体せっけん…最も使いやすい
  粉せっけん…汚れ落ちが一番
  固形せっけん…部分洗いに
 ・せっけんのゲル化は、違う商品が混ざると起こる。せっけんに含まれる助剤によっても、違えばゲル化する。
 ・油ものの食器を洗う際には、重曹と粉せっけん(無香料で純せっけん分98%以上のもの)を1:1または2:1でスッキリ!(作り置き可能)
 ・排水口やトイレの掃除には、重曹とクエン酸と水とを足した発泡の力を使う。
 ・手や体も、せっけんで洗う。身体用せっけん(ハンド・ボディ・髪など)の成分表示は、水とカリ石ケン素地or石ケン素地orカリ含有石ケン素地。
 ・手作り重曹クリームクレンザーの作り方…―伝癲В吋ップ+△洗濯のしゃぼん:約50cc+クエン酸水:大さじ1(大さじ1の水+2gのクエン酸)、 椨△鬚茲混ぜ合わせたところにを入れてクリーム状になったら出来上がり。

 

 最後に、再度、特長を加えたグリーンコープ商品の紹介があり、「今日は、これだけ覚えて帰っていただければ結構です」と、コンパクトにわかりやすくピックアップしてくださった“まとめ”の読み上げがありました。

 ・お洗濯のしゃぼん…純せっけん分30%であり、日常の洗濯物に適しています。助剤を配合していない無添剤であり、繊維にやさしく、赤ちゃんの肌着などデリケートな衣類にも!
 ・ピュオピュオボディソープ…豊かな泡立ちと、さっぱりとした使用感。保湿成分カミツレエキスで、お肌にやさしいボディソープです。
 ・泡のハンドソープ…泡立てなくても、そのままふっくらとした泡が出てくる使い勝手の良いハンドソープ。保湿成分ムクロジエキス配合です。
 ・まっ白なせっけん…食用グレードの油を生のまま焚き込み、油脂が本来もっている潤いが自然な形で溶け込んでいるので、しっとり肌にやさしい洗いあがりです。
 ・いずれも、合成界面活性剤、合成保存料、着色剤、無添加です!

 

【まとめ】
  せっけんは環境やお肌にやさしい。
  せっけん以外の界面活性剤は合成界面活性剤。
  せっけんは色んな油(脂肪酸)を組み合わせた洗濯用、食器用、身体用、掃除用がある。
  (脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、石ケン素地)
  洗濯の際は衣類を詰め込みすぎない。水の量や、せっけんの量を増やす。

 

 学習会終了後、質疑応答がありました。その一部を紹介します。

 

 

〈質問〉
 せっけんがゲル化したら、成分まで変化しますか?
 また、元のような状態に戻せますか?
《応答》
 ゲル化しても成分は変わらないし、洗浄能力が劣ることもないです。ただ、ゲル化したものは元のようには戻らないので、洗濯後、ゲル状の固まりが残ると思われます。


〈質問〉
 ボディソープとハンドソープとでは、成分が違いますか?
《応答》
 成分は同じですが、濃度が違います。泡で出てくるハンドソープは、せっけん分を少なくできます。


〈質問〉
 クエン酸を粉のまま直接入れていたのですが、水に溶いてから入れたほうが良いですか?
《応答》
 すぐに水に溶けないので、洗濯機を傷めないためにも、水で溶いてから入れてください。

 

〈質問〉
 水で溶いたクエン酸を作り置きしていても良いですか?
《応答》
 カビてしまうので、要注意です。

 

〈質問〉
 粉せっけんに重曹を足して洗濯機に入れるのはどうですか?
《応答》
 重曹はpHがせっけんより低いので、洗浄力に寄与しないのではないでしょうか。

 

〈質問〉
 せっけんシャンプー後は、リンスしたほうが良いですか?
《応答》
 弱アルカリで洗うと髪のキューティクルが開いた状態になるので、リンスで中和したほうが良いです。

 

〈質問〉
 自宅に軟水機を付けて、せっけんを使っています。硬度が高い地域の使い方にコツはありますか?
《応答》
 確かに泡は立ちにくいですが、硬度が高くても50%の汚れは落ちています。実は水だけで洗っても、30〜40%の汚れは落ちているんです。

 

〈質問〉
 つけおき洗いをする時には、粉せっけんを直接ふりかけても良いですか?
《応答》
 予め水に溶いてから浸けてください。

 

〈質問〉
 手洗い表示がある衣類を洗うのに一番適したせっけんは何ですか?
《応答》
 洗浄力で言えば粉せっけんが一番ですが、とてもデリケートな生地には、液体せっけんが良いでしょう。

 

〈質問〉
 せっけんシャンプーを使っています。髪を梳くと、櫛が白くなりますが…。
《応答》
 せっけんカスが残っている可能性があります。良く濯いでください。

 

 下飛田環境活動委員長から「たくさんの質問が出て良かったです。丁寧に説明していただき、ありがとうございました」との閉会挨拶があった後、記念に参加者全員で集合写真を撮影しました。
 大雨の中での開催でしたが、多数の参加者があり、諸々の質問にお答えいただき、とても有意義な学習会となりました。

 

    


−参加者の感想−
 せっけんで洗濯しています。子どもの白い体操服の色が黄ばんでくるのが悩みでしたが、解消しそうです。もっと早く知ることができれば、上の子の体操服を買い換えなくても良かったのかな〜と思います。
 せっけんは良いとの知識はあって、ちゃんと認識もしていますが、洗濯に使用するのには二の足を踏んでしまっていました。洗濯槽の裏にこびりついたせっけんカスを見たことがあるからです。でも、今日、それの解決策を知ることができたので、また始めてみようと思いました。
 洗うこととは汚れを水の中に移すことというのが、とても印象的でした。だから、必要とされる3つの要素も深く納得できました。せっけんの量を増やすと、単純にせっけんカスの量も増えそうな気がするので、すすぎの回数と水の量を増やしてみようと思いました。
 貴重なお話をうかがって、せっけんが身近になりました。洗濯にも挑戦してみます。

 

 以上、報告します。






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